「保育園に行きたくない……。」
朝になると泣き出したり、玄関で動けなくなったり。
「無理に行かせるべき?」
「休ませたほうがいい?」
「いつまで続くの?」
毎朝、そんな悩みを抱えている保護者の方も多いのではないでしょうか。
わが家の末っ子も、体調を崩したことをきっかけに保育園へ行き渋るようになりました。
保育士として10年間、多くの子どもたちを見てきた私ですが、自分の子どものことになると、不安や迷いでいっぱいでした。
この記事では、保育士として感じたこと、そして母親として実際に経験したことをもとに、行き渋りへの向き合い方をお伝えします。
保育園の行き渋りとは?
行き渋りとは、「保育園へ行きたくない」「ママと一緒にいたい」と登園を嫌がる状態です。
入園直後だけでなく、
- 長期休み明け
- 夏休み明け
- 病気のあと
- クラス替え
- 生活環境の変化
などをきっかけに始まることも珍しくありません。
行き渋りには理由がある
保育士として感じるのは、「ただのわがまま」で終わるケースは多くないということです。
子どもは自分の気持ちを言葉でうまく表現できません。
だからこそ、
「何か理由があるのかな?」
という視点で見てあげることが大切です。
例えば、
- 体調が万全ではない
- 疲れがたまっている
- 環境の変化があった
- 保育園で頑張りすぎている
- 不安や寂しさを感じている
など、大人には見えない理由を抱えていることがあります。
わが家も胃腸炎のあとから行き渋りが始まりました。
「元気そうに見えるから大丈夫」ではなく、心や体が回復途中だったのかもしれないと感じています。
私がやって逆効果だったこと
「泣かないで」と言う。
励ましているつもりでした。
でも、子どもは泣きたくて泣いているわけではありません。
「泣かないで」
と言われるほど、苦しそうでした。
今思えば、
「泣いてもいいよ。」
「嫌なんだね。」
そう受け止めてもらえるほうが安心できたのだと思います。
実際にやってよかったこと
気持ちを受け止める
「行きたくないね。」
「ママと一緒にいたいね。」
まずは否定せずに聞くようにしました。
保育園の話を家で何度もしない
家は安心できる場所。
保育園モードから切り替えられるよう、普段どおり過ごしました。
手の甲に絵を描いた
小さなハートや好きなキャラクター。
「今日はこれがお守りだよ。」
そんな小さな約束が、朝の勇気につながる日もありました。
頑張ったことだけを見る
「泣かなかった」ではなく、
「泣きながらでも行けたね。」
「先生にバイバイできたね。」
結果ではなく過程を褒めるようにしました。
休ませるのはアリ?
私は、
「休ませること=甘やかし」
とは思っていません。
でも、
「毎回休ませる」
ことが正解とも思っていません。
子どもの体調や心の状態、そして家庭の状況はそれぞれ違います。
親にも心の余裕がある日なら、一緒にゆっくり過ごすことで安心を取り戻せることもあります。
一方で、登園できそうな日は、先生と協力しながら送り出すことも大切です。
「行かせるか、休ませるか」の二択ではなく、その日の子どもの様子を見ながら考えるようになりました。
行き渋りはいつまで続く?
気になるのは、
「いつ終わるの?」
ということですよね。
正直に言うと、子どもによって違います。
数日で落ち着く子もいれば、数週間、数か月かかる子もいます。
でも保育士として多くの子どもを見てきた経験から言えるのは、
終わらない行き渋りはほとんどありません。
子どもは少しずつ環境に慣れ、自分なりの安心できる場所を見つけていきます。
保護者の方へ伝えたいこと
毎朝泣く姿を見るのは、本当に胸が苦しくなります。
「私の対応が悪いのかな」
「関わりが間違っているのかな」
そう思ってしまう日もあるかもしれません。
でも、行き渋りは親のせいではありません。
子どもが安心できるように悩みながら向き合っていること自体が、大切な関わりです。
焦らなくても大丈夫。
子どもには、その子だけのペースがあります。
まとめ
保育園の行き渋りに、魔法のような解決法はありません。
でも、
- 気持ちを受け止める
- 小さな頑張りを認める
- 家では安心できる時間をつくる
- 子どものペースを信じる
この積み重ねが、少しずつ前へ進む力になると感じています。
私も今、子どもと一緒に少しずつ歩んでいる途中です。
10年以上の保育士経験があっても、不安でとても悩みました。
もし今、保育園の行き渋りで悩んでいるなら、「うちだけじゃないんだ」と思ってもらえたら嬉しいです。そして、決してあなたの育児が間違っているとは思わないでくださいね。

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